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昭和28年度定期種畜検査の概況

 本年度定期種畜検査は,去る4月20日から5月16日に至る間,例年のとおり3班に分かれ,県下43ヵ所に於て夫々本省係官の出張のもとに実施されその概況は次のとおりである。
(一)受験種畜は和牛378頭,乳牛14頭,馬12頭計404頭で,昨年より若干減数している。この外和牛生産地帯においては15ヶ月未満のものに対して,衛生検診を行い,特に,国有貸付の種畜については,詳細な調査が行われた。
(二)検査の結果は別表のとおりである。飼養管理の状態は昨年と同様概ね良好であったが後月郡のものに,非常に管理の不良なものが見受けられ,特に管理者の自覚が要望されている。
(三)家畜衛生上最も重要な台帳の整理については,昨年に比し非常に改善され,特に真庭郡の一部において良好であったが,総体的には尚産仔成績の記入のないものが相当認められたので今一歩の管理者の協力が望まれている。
(四)供用種畜は各家畜共,昨年より若干減数を見たが,人工授精の普及により今後引続き漸減してゆくものと思われる。

家畜の種類 申請
頭数
検     査     頭     数 不参
頭数
供 用 種 牡 畜 数
総 数 合  格  頭  数 不合格
頭 数
合否保
留頭数
総数 1級 2級 3級 総数 人工 自然
和  牛 379 378 373 1 308 64 2 3 1 263 78 185
乳  牛 14 14 14 5 7 2 14 14
13 12 11 11 1 1 12 12
406 404 398 6 326 66 2 4 2 289 92 197