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昭和27年
乳用牛・養鶏調査成績

(一)乳用牛

 この調査結果は,郡道府県別,月別に実施した乳用牛調査の昭和27年1月−12月分の1ヵ年について,取まとめた結果である。

結果の概要

1.全国の月別牛乳生産量(第1表参照)

 昭和27年1ヵ年間の全国牛乳生産量は,311万5,524石(月平均26万2,937石,1日平均8,512石)で,前年昭和26年1ヵ年間の233万4,396石に比し,33.5%の増加であり,戦前最高を示した昭和16年の208万9,608石に比し,49.1%と著しい増加を示している。
 次に年間の総生産量に対し,月別生産量の割合を北海道と内地とに分けてみると,北海道は季節的変動が大きく,6月−11月の各月は年間生産量の8−10%で,この半年間の牛乳生産量は,年間生産量の59.4%と6割近くを占め,最高生産量の8月は,最低生産量の2月に比し74.2%増加している。
 これに反して,内地は1年を通じ,各月の割合は約8−9%を占め,夏季に僅かに低下するが,比較的季節的変動少く最高の12月は最低の7月に比し,13.8%の増加である。

2.乳用牛2歳以上めす飼養頭数および搾乳頭数(第2表参照)

年次別乳用牛2歳以上

(第2表)めす飼養頭数(2月1日)

年   次 飼養頭数 指   数
昭 和 17 年 154,802頭 100
   18 年 179,852 116.2
   19 年 184,155 119
   20 年 175,410 113.3
   21 年 120,578 77.9
   22 年 117,566 75.9
   23 年
   24 年 134,906 87.1
   25 年 135,260 87.5
   26 年 149,320 96.5
   27 年 192,358 124.3

(備考)昭和24年までは満18ヵ月以上の頭数

 本調査による乳用牛満2歳以上めす飼養頭数は,昭和27年7月31日現在19万3,980頭であるが,調査月が異るため,2月1日の動態調査による飼養頭数19万2,358頭を過去の統計と比較すると,最も飼養頭数の多かった昭和19年に比較し4.4%増加し,更に前年昭和26年に比較すると,28.9%と著しい増加を示している。

(第1表)全国の月別牛乳生産量(昭和27年)

区   分 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合 計 昭和28年1 月
北海道 実  数(石) 41,544 40,232 42,791 45,037 55,317 67,528 69,738 70,092 69,250 66,606 55,209 47,787 671,131 45,128
年間を100とした月別割合 6.2 6 6.4 6.7 8.2 10.1 10.4 10.5 10.3 9.9 8.2 7.1 100%  
内 地 実  数(石) 196,112 194,378 207,367 208,253 216,324 202,155 191,897 191,320 201,363 211,978 204,752 218,494 2,444,393 234,623
年間を100とした月別割合 8 8 8.5 8.5 8.8 8.3 7.9 7.8 8.2 8.7 8.4 8.9 100%  
全 国 実  数(石) 237,656 234,610 250,158 253,290 271,641 269,683 261,635 261,412 270,613 278,584 259,961 266,281 3,115,524 279,751
年間を100とした月別割合 7.6 7.5 8 8.1 8.7 8.7 8.4 8.4 8.7 9 8.4 8.5 100%  

(第3表)年次別地区別牛乳生産量

地区別 牛   乳   生   産   量 指        数
昭和16年 昭和24年 昭和25年 昭和26年 昭和27年 25年/24年 26年/24年 27年/24年 27年/16年
北海道 456,790 501,972 530,367 543,721 671,131 105.7 108.3 133.7 146.9
21.86 33.67 27.07 23.29 21.54
東北 94,280 132,055 187,107 219,892 298,332 141.7 166.5 225.9 316.4
4.51 8.86 9.55 9.42 9.58
関東 505,851 324,752 470,528 623,203 869,540 144.9 191.9 267.8 171.9
24.21 21.78 24.02 26.7 27.91
北陸 59,942 46,662 67,065 91,572 102,582 143.7 196.2 219.8 171.1
2.87 3.13 3.42 3.92 3.29
東山 45,141 71,462 116,889 148,461 218,321 163.6 207.7 305.5 483.6
2.16 4.79 5.97 6.36 7.01
東海 336,490 167,138 220,776 221,769 262,979 132.1 132.7 157.3 78.2
16.1 11.21 11.27 9.5 8.44
近畿 301,137 84,719 134,130 194,222 275,810 158.3 229.3 325.6 91.6
14.41 5.68 6.85 8.32 8.85
中国 76,058 50,107 70,805 104,179 134,423 141.3 207.9 268.3 176.7
3.64 3.36 3.61 4.46 4.31
四国 26,715 33,486 51,419 58,112 88,410 153.6 173.5 264 330.9
1.28 2.25 2.63 2.49 2.84
九州 187,204 78,551 109,950 129,274 193,996 140 164.6 247 103.6
8.96 5.27 5.61 5.54 6.23
合計 2,089,608 1,490,904 1,959,036 2,334,396 3,115,524 131.4 156.6 209 149.1
100 100 100 100 100

 次に2歳以上めす飼養頭数に対する搾乳頭数の割合は,7月31日現在では68.4%(搾乳頭数13万2,691頭),同年10月31日現在では70.6%で,飼養頭数の約7割搾乳していることになる。

3.地区別牛乳生産量および全国総生産量に対する割合(第3表参照)

 昭和27年1ヵ年間の地区別牛乳生産量は,関東地区が86万9,540石(全国生産量に対する割合27.9%)で最高を示し,北海道地区67万1,131石(21.54%)がこれにつぎ,以下東北,近畿,東海,東山,九州,中国,北陸,四国の順になっている。
 次にこの地区別生産量を戦前の最高生産量である昭和16年に比較し,最も顕著な増加を示している地区は,東北,東山,四国の各地区であり,東海,近畿の両地区は未だ戦前の生産量に達していない。
 更に戦後における各地区の牛乳生産量の増加傾向をみるため,昭和24年と比較すると,昭和27年は北海道,東海の両地区を除きいずれも2−3倍と急激に上昇しており,そのうちでも特に東北,関東,東山,四国の各地区の増加が著しく,これに反して,北海道地区の相対的な比重の低下が目立っている。

4.全国牛乳生産量に対する都道府県別生産量の割合(第4表参照)

 昭和27年1ヵ年間の全国総生産量に対する各都道府県の占める割合は,北海道が21.54%(67万1,131石)で最も多く,神奈川県の7.83%(24万4,211石),千葉県の6.24%(19万4,800石)がこれに次ぎ,以上の1道2県の生産量は全国生産量の35.61%を占める。更に4%以上の長野県,埼玉県,東京都,兵庫県,3%以上の静岡県,愛知県を加えた1道1都7県の生産量は,全国総生産量の61.05%を占めている。

(第4表)全国牛乳総生産量に対する都道府県別生産量の割合(昭和27年1月−12月計)

割   合 都  道  府  県  名
総生産量の15%以上 北海道
 〃 5−10% 神奈川,千葉
 〃 4−5% 長野,埼玉,東京,兵庫
 〃 3−4% 静岡,愛知
 〃 2−3% 岩手,群馬,山形,福岡
 〃 1−2% 大阪,福島,新潟,栃木,広島,岡山,宮城,京都,岐阜,山梨,香川
 〃 0.5−1% 茨城,山口,徳島,熊本,青森,鹿児島,三重,愛媛,佐賀,石川,富山,滋賀,大分
 〃   0.5%未満 鳥取,長崎,宮崎,秋田,奈良,福井,和歌山,島根,高知

(第5表)乳製品生産量(昭和27年4月−12月合計)

区 分 加 糖
れん乳
無 糖
れん乳
脱 脂
れん乳
全 粉 乳 加糖粉乳 調整粉乳 脱脂粉乳 バター チーズ
北海道 276,439 928 3,667,903ポンド 42,166 135,287 100,110 2,191,101ポンド 4,405,004ポンド 699,383ポンド
27.09 1.03 61.23 16.68 63.42 16.63 65.72 63.69 80.8
内地 744,076 89,205 2,323,098ポンド 210,505 78,017 501,815 1,143,064ポンド 2,510,488ポンド 166,217ポンド
72.91 98.97 38.77 83.32 36.58 83.37 34.28 36.31 19.2
全国 1,020,515 90,133 5,991,001ポンド 252,671 213,304 601,925 3,334,165ポンド 6,915,492ポンド 865,600ポンド
100 100 100 100 100 100 100 100 100

(備考)加糖れん乳1函は397g4ダース入(19.056s)無糖れん乳1函は411g4ダース入(19.728s)全粉乳,加糖粉乳,調整粉乳の1函は450g1ダース入(5.4s)である。

5.乳製品生産量(第5表参照)

 全国の昭和27年4月−12月合計(4月より調査実施)の乳製品生産量は,全脂れん乳111万648函(加糖れん乳102万515函,無糖れん乳9万133函),全脂粉乳106万7,900函(全粉乳25万2,671函,加糖粉乳21万3,304函,調整粉乳60万1,925函),脱脂れん乳599万1,001ポンド,脱脂粉乳333万4,165ポンド,バター691万5,492ポンド,チーズ86万5,600ポンドである。次にこれらの乳製品生産量を北海道と内地とに分けてみると,全脂れん・粉乳は加糖粉乳のみ北海道は過半量(63.42%)を占めるが,その他の種類は,いずれも内地の生産する割合が全国の7割を超えている。これに対し,脱脂れん・粉乳については共に北海道が過半量(れん乳61.23%,粉乳65.72%)を占めている。更にバター,チーズも北海道は全国総生産量の過半量(バター63.69%,チーズ80.8%)を生産している。

6.昭和26年,27年乳製品生産量比較(第6表参照)

 昭和27年4月−12月合計の乳製品生産量を,前年同期間に比較すると全脂れん乳は,加糖れん乳が40.3%増加しているが,無糖れん乳は前年の58%に減じた。全脂粉乳は調製粉乳が前年より極く僅かに増加しているのみで,全粉乳は約3分の1,加糖粉乳は約半量に減じている。脱脂れん・粉乳についてはれん乳は前年不明であるが,粉乳は約2倍の増加を示し,更にバターは約5割,チーズは2倍近く増加している。

昭和26年,27年
(第6表)乳製品生産量比較

乳製品種類 単位 昭和26年4月−10月計 昭和27年4月−10月計 27 年 / 26 年
加糖れん乳 727,560 1,020,515 140.3
無糖れん乳 155,295 90,133 58
脱脂れん乳 ポンド 5,991,001
全粉乳 736,117 252,671 34.3
加糖粉乳 407,095 213,304 52.4
調製粉乳 573,361 601,925 105
脱脂粉乳 ポンド 1,743,676 3,334,165 191.2
バター ポンド 4,538,683 6,915,492 152.4
チーズ ポンド 401,385 865,600 215.7

(備考)昭和26年の総計は農林省食糧庁の調査である。

(二)養鶏

 この調査結果は,都道府県別,月別に実施した養鶏調査の昭和27年1月−12月分の1ヵ年について,取まとめた結果である。

結果の概要

1.全国の月別成鶏めす飼養羽数,産卵率および産卵量(第1表参照)

 月別成鶏めす飼養羽数は,6月までは5月が僅かに増加しているほか,大した増減はなく,7月を底として,8月より春雛が成鶏になったため次第に増加し,11月が最高となっている。すなわち,年間の中,最高の月は11月の3,275万羽,最低は7月の2,551万羽で11月は7月に比し,724万羽(28.3%)増加している。
 次に昭和27年1ヵ年間の産卵率は46.4%(1ヵ年1羽平均約169個),産卵量は46億7,549万個(1ヵ月平均3億8,962万個,1日平均1,281万個)となり,戦前の最高生産量である昭和12年の36億3,437万個に比し,28.6%の増加を示している。更に昭和26年,27年の5月−12月(昭和26年は5月より調査実施)の産卵量の合計を比較すると,昭和27年は,前月より20.5%の増加となっている。

(第1表)全国の月別成鶏めす飼養羽数,産卵率および産卵量(昭和27年)

月  別 成鶏めす飼養羽数 産   卵   率 産   卵   量
実  数 1月を100
とした割合
実  数 1月を100
とした割合
実  数 1月を100
とした割合
昭和27年
1   月 26,120,200 100 40.1 100 324,976,000 100
2   月 25,892,500 99.1 45.5 113.4 341,670,000 105.1
3   月 25,639,400 98.1 53.3 132.9 423,578,000 130.3
4   月 26,060,100 99.8 60.5 150.9 462,748,000 142.4
5   月 26,198,100 100.3 59.1 147.1 479,687,000 147.6
6   月 25,997,900 99.3 56.8 141.6 442,711,000 136.2
7   月 25,513,700 97.7 52.1 129.9 411,804,000 126.7
8   月 25,604,700 98 48.5 120.9 385,009,000 118.7
9   月 28,511,300 109.2 41.4 103.2 353,811,000 108.9
10   月 30,908,900 118.3 36.3 90.5 347,926,000 107.1
11   月 32,576,300 124.7 34.4 85.8 336,211,000 103.5
12   月 32,505,500 124.4 36.3 90.5 365,355,000 112.4
1−12月合計     46.4   4,675,486,000  
昭和28年  
1   月 31,196,700 100 38.9 100 376,481,000 100
2   月 30,783,700 98.7 47.6 122.4 409,897,000 108.9
1−2月合計         786,378,000  
2.地区別産卵量および全国総産卵量に対する割合(第2表参照)

 昭和27年1年間の産卵量を地区別にみると,関東地区が8億9,844万個(全国産卵量に対する割合19.2%)で最高を示し,九州地区の6億2,959万個(割合13.5%),東海地区の5億9,021万個(割合12.6%),中国地区の4億9,547万個(10.6%)が之に次ぎ,以下東北,東山,近畿,四国,北陸,北海道の順となっている。
 これを戦前最高の昭和12年の産卵量に比較すると,著しく増加している地区は北海道,東北,北陸,東山の各地区で,いずれも約2倍前後の増加を示している。これに対して,昭和12年の産卵量9億1,489万個で,全国産卵量の約4分の1を占めていた東海地区は,相対的比重の著しい低下と共に昭和27年は昭和12年の64.3%にすぎず,未だ戦前の状態に回復していない。

(第2表)地区別産卵量および全国総産卵量に対する割合(昭和27.12年)

次   年 北 海 道 東  北 関  東 北  陸 東  山 東  海 近  畿 中  国 四  国 九  州 全 国 計
昭和27年 産卵量 185,838千個 455,174千個 898,440千個 267,932千個 427,026千個 590,212千個 398,387千個 495,472千個 327,419千個 629,586千個 4,675,486千個
割合 4 9.7 19.2 5.7 9.1 12.6 8.5 10.6 7 13.5 100
昭和12年 産卵量 100,833千個 195,993千個 660,220千個 146,807千個 195,389千個 914,890千個 375,053千個 323,612千個 255,448千個 466,129千個 3,634,374千個
割合 2.8 5.4 18.2 4 5.4 25.2 10.3 8.9 7 12.8 100
27 年 / 12 年 182.1 231.5 135.7 185 218.5 64.3 106.8 152.8 127.6 135 128.6

(第3表)地区別産卵率(昭和27年1月〜12月)

月   別 北海道 東 北 関 東 北 陸 東 山 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 全国計
27 年 1  月 26 36.2 41.2 41 41.6 45 41.9 43.2 43.1 36.8 40.1
2  月 32.2 41.8 47.8 46.5 49.5 52.8 47.4 49.2 49.6 46.5 45.5
3  月 42 48.2 52.9 53.3 56.7 57.4 53.5 57.5 55.8 52.7 60.5
4  月 58.2 59 58.3 59.6 64 59.8 58.3 62.6 59.3 55.6 59.2
5  月 59 58.3 59.7 60.9 63 60.1 57.4 61.8 59.7 54 59.1
6  月 54.2 55.8 57.4 59 60 58.9 54.4 59.3 58.7 51.8 56.8
7  月 52.7 52.7 52.6 55.4 56 52.8 50.9 55.3 52.9 45.6 52.1
8  月 46.3 51.1 47.9 52.5 52.3 50.1 47.3 49.9 48.2 43.7 48.5
9  月 41.3 41.5 41.3 44.6 43.1 46 42.6 39.6 41.1 35.8 41.4
10  月 34.3 38.7 36.7 41.4 36.6 41.6 38.9 33.9 36.8 30.6 36.3
11  月 26 33.1 33.8 39.2 34.9 37.9 37.4 34.7 36 31.5 34.4
12  月 22.6 34.6 34.4 39.6 36.8 40.3 39.9 37.8 41.3 33.7 36.3
1−12月 合計 40.4 44.8 46.6 48.8 48.7 49.4 47.1 47.4 47.7 42.5 46.4
成鶏めす年間1羽
平均産卵個数(個)
147 164 170 178 178 180 172 173 174 155 169

(備考)産卵率は産卵量を延羽数で除した100分率である。

3.地区別産卵率(第3表参照)

 昭和27年の全国産卵率を月別にみると,最高は4月の60.5%で,5月がこれに次ぎ,最低は11月の34.4%である。これを地区別にみると,東北,東山,近畿,中国,九州の各地区は4月,他の地区は5月が最高産卵率を示しているが,両月の差は各地区とも大して認められない。最低は北海道地区が12月,中国,九州の両地区が10月以外は,いずれの地区も11月となっている。
 次に1−12月の1ヵ年間の平均産卵率を地区別にみると,東海地区49.4%(1ヵ年1羽平均180個)で最も高く,北陸地区の48.8%(178個),東山地区の48.7%(178個),四国地区の47.7%(174個)がこれに次ぎ,以下中国,近畿,関東,東北,九州,北海道の各地区の順となっている。

4.全国総産卵量に対する各都道府県産卵量の割合(第4表参照)

 昭和27年1ヵ年間の全国総産卵量に対する各都道府県産卵量の占める割合は,愛知県が6.4%(2億9,768万個)で最も多く,長野県の4.9%(2億2,786万個),静岡県の4.2%(1億9,738万個),岡山県(1億8,660万個),北海道(1億8,584万個)の各4.0%がこれに次ぎ,この1道4県で総産卵量の23.5%を占め,更に埼玉,千葉,新潟,福岡,茨城の5県(全国産卵量に対する割合3%以上)を加えた1道9県で,総産卵量の40.7%を占めている。

(第4表)全国総産卵量に対する各都道府県産卵量の割合(昭和27年1月−12月合計)

割   合 都  道  府  県  名
総産卵量の5%以上 愛知
 〃 4−5% 長野,静岡,岡山,北海道
 〃 3−4% 埼玉,千葉,新潟,福岡,茨城
 〃 2−3% 香川,兵庫,広島,福島,群馬,岐阜,宮城,栃木,鹿児島,
愛媛,三重,山口,神奈川,東京
 〃 1−2% 熊本,山梨,大分,佐賀,宮崎,山形,長崎,大阪,岩手,和歌山,
徳島,京都,島根秋田,奈良,富山,滋賀,青森,高知
 〃   1%未満 鳥取,石川,福井
5.品種別成鶏めす飼養羽数の割合(第5表参照)

 昭和20年11月におけるわが国に飼養する成鶏めすの品種別飼養羽数の割合を全国についてみると,卵用種である白色レグホーン種が76%で,圧倒的に多数を占め,兼用種は横斑プリマスロック種3%,ロードアイランドレッド種1%,名古屋種3%でいずれも非常に少く,更に大部分雑種(一代雑種を含む)である。その他は17%となっている。次に地区別の割合は,白色レグホーン種は近畿,九州の両地区を除き70−90%を占めているが,近畿地区は55%,九州地区は37%と,他の地区に比較して著しく少く,一方近畿地区で名古屋種が13%,その他28%,九州地区でその他49%と高率であることが注目される。
 更にこの品種別の割合を50羽以上飼養する大羽数養鶏業者の羽数と,50羽以下を飼養する小羽数飼養者の羽数に分けて比較すると,白色レグホーン種の割合は,いずれの地区も大羽数が多く,これに反して,その他は少くなっている。

項目 大    羽    数 小    羽    数 合        計
白色レグホーン 横斑プリマスロック ロードアイランドレッド 名古屋 その他 白色レグホーン 横斑プリマスロック ロードアイランドレッド 名古屋 その他 白色レグホーン 横斑プリマスロック ロードアイランドレッド 名古屋 その他
地区別
総数 82 4 1 5 8 100 75 3 1 3 18 100 76 3 1 3 17 100
北海道 98 1 0 0 1 100 72 3 1 1 23 100 75 3 1 1 20 100
東北 90 4 2 1 3 100 73 3 1 2 21 100 74 3 2 2 19 100
関東 85 4 2 1 8 100 82 2 1 1 14 100 82 2 1 1 14 100
北陸 92 2 1 0 5 100 89 2 0 2 7 100 89 2 0 2 7 100
東山 82 11 1 0 6 100 90 4 0 2 4 100 90 4 0 2 4 100
東海 84 1 0 6 9 100 89 1 0 5 5 100 89 1 0 5 5 100
近畿 57 2 0 18 23 100 55 3 1 11 30 100 55 3 1 13 28 100
中国 94 3 1 0 2 100 91 1 1 1 6 100 91 1 1 1 6 100
四国 97 1 1 0 1 100 89 1 1 1 8 100 90 1 1 1 7 100
九州 77 10 1 8 4 100 33 9 1 4 53 100 37 9 1 4 49 100

(備考)大羽数は50羽以上の飼養者の羽数,小羽数は50羽以下の飼養者の羽数である。

6.年令別成鶏めす飼養羽数の割合(第6表参照)

 産卵数に影響する要因は種々あるが,その1つとして,年令があげられる。昭和27年11月の全国における成鶏めす飼養羽数の年令別の割合は,孵化後6ヵ月以上2年未満77%,2年以上3年未満17%,3年以上6%で,最も産卵数の多い年令時の羽数が総羽数の8割近くを占め,3年以上の老鶏は僅か飼養するにすぎない。
 地区別にみても,6ヵ月以上2年未満の割合は近畿,九州の両地区の84%を最高として,いずれの地区も70%以上を占めている。
 更に大羽数養鶏業者の羽数と,小羽数鶏飼養者の羽数に分けて比較すると,6ヵ月以上2年未満の割合は,いずれの地区も大羽数が多く,各地区とも80−90%を占め,これに反し,2年以上3年未満,3年以上と年令の増加するに従い割合が少くなっている。

(第6表)年令別成鶏めす飼養割合(昭和27年11月)

項目 大    羽    数 小    羽    数 合        計
地区別 6ヶ月〜
2年未満
2年〜
3年未満
3 年
以 上
合 計 6ヶ月〜
2年未満
2年〜
3年未満
3 年
以 上
合 計 6ヶ月〜
2年未満
2年〜
3年未満
3 年
以 上
合 計
総 数 86 13 1 100 76 17 7 100 77 17 6 100
北海道 78 19 3 100 72 20 8 100 73 20 7 100
東 北 80 15 5 100 73 19 8 100 73 19 8 100
関 東 85 14 1 100 73 20 7 100 74 20 6 100
北 陸 85 13 2 100 76 16 8 100 77 16 7 100
東 山 89 10 1 100 76 17 6 100 77 17 6 100
東 海 83 15 2 100 74 20 6 100 75 19 6 100
近 畿 90 10 0 100 83 13 4 100 84 13 3 100
中 国 87 12 1 100 76 16 8 100 77 16 7 100
四 国 86 12 2 100 73 19 8 100 74 18 8 100
九 州 88 10 2 100 83 13 4 100 84 12 4 100

(備考)昭和26年の総計は農林省食糧庁の調査である。

7.販売先別卵量率(第7表参照)

 昭和27年11月の1ヵ月間に販売した鶏卵を販売先別割合にみると,全国では仲買人が55.5%で半分以上を占め,次に小売業者や直接消費者に販売したもの21.2%で,養鶏組合や農業協同組合等組合組織を通じて販売したものは18.2%である。
 次にこれを大羽数養鶏業者と小羽数鶏飼養者とに分けると養鶏組合,農業協同組合を通じて販売したものが,前者22.4%,後者17.6%,仲買人,小売り業者,小売等が前者68.7%,後者77.3%で,大羽数養鶏業者による販売は組合組織,特に,養鶏組合を通じて販売されるものが10%多く,これに反し仲買人,小売業者,小売等によるものは約10%少いが,なお7割近くを占めている。

(7表)販売先別卵量率(昭和27年11月)

大     羽     数     養     鶏     業     者
販売卵量
総  数
孵卵業者 養鶏組合 農  協 仲 買 人 小売業者 小  売 そ の 他
全国計 100 6.5 15.8 6.6 45.9 17.3 5.5 2.4
小     羽     数     養     鶏     業     者
販売卵量
総  数
孵卵業者 養鶏組合 農  協 仲 買 人 小売業者 小  売 そ の 他
全国計 100 1 5.7 11.9 56.8 10.5 10.4 3.7
合                                   計
販売卵量
総  数
孵卵業者 養鶏組合 農  協 仲 買 人 小売業者 小  売 そ の 他
全国計 100% 1.70% 6.90% 11.30% 55.50% 11.30% 9.80% 3.50%