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巻頭言

連合共進会にそなえて

惣津律士

 今年は思いがけなく,5−60年振りかと言われる長い梅雨に悩まされて各地に相当の水害を見,本県でも農作物其他において被害は少なからざる数字に上っている。誠にこまった天災である。
 九州地方,和歌山県では多数の家畜及び飼料の損耗が伝えられているが,災害を受けられた農家は誠に御気の毒に堪えない。
 梅雨明けと共に猛烈な酷暑が訪れて来た。この時期はと角疾病にかかり易い傾向にあるので,既にラジオ,新聞等で度々御注意は申上げて来ているが,有畜農家の方々は何はともかく,家畜の保健に最善の努力を払って戴きたいものである。
 本県畜産家があげて待望の全国和牛共進会及び中国連合畜産共進会は2カ月後にせまって来た。倉吉町でのあの激戦は昨日のようであり,日月の早さをつくづく感ぜさせられる昨今である。人智の発達に際限がないように,家畜の改良も年と共に躍進して来ている。随って本秋の広島共進会は特に和牛においては我国畜産の最高水準を示すものであり,それ丈けに出品関係者の真剣味は前例を見ないものがあると思われる。
 本県下における先般の第2回選抜検査を見せて戴いて,飼育者の御熱意にはただただ頭の下がるものがあった。我々畜産人は本秋共進会の重要意義を痛感し,更に最後の努力を払って,要請に応えたいものである。