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編集室より

◎待望の集約酪農の指定が予約された。知事の努力と県議会関係北酪関係,地元各関係者のたゆまない運動と周到な計画の賜物であって,今日のこの喜びも決して偶然では無いのである。誠意と熱を持って事に当るとき,人は動いてくれるものである。知事の偉大な政治力に今更乍ら感謝するものである。詳細なる内容は本文の通りである。計画樹立で働いた課長を始め課員各位にも併せて感謝したい。
 連日残業で計画や製図をやって貰ったが,係員一同が歌を唄い乍ら一致した気持ちで愉快にやって貰ったので書類も順調に出来上った。隣りの課からうらやましき限と言う声を聞いた。宜なるかなである。

◎予算編成期で各課とも予算獲得で大変である。国と歩調を合せるためか県予算も一応100億の線で圧えられる様である。重点主義は判るが角を矯めて牛を殺さぬ様に願いたいものである。国の予算では畜産関係は逆に伸びた様である。県でも酪農を始め数多い畜産関係予算が要求されている。今こそ農業経営の合理化のために畜産を伸ばさなければならない時である。真の農業経営が畜産によって伸び,畜産によって確立されんことを祈って已まない。

◎乳業界は相変らず賑やかなことである。虚々実々の作戦よろしく,各所で混戦の様子が見られる。酪農家は必ずしも高乳価を望むものではなく,安定した,永続性のある取引を望んでいるのである。お互に誠意を持って事に当ってほしいものである。

◎有畜農家創設事業もどうやら軌道に乗って来て各市町村からの希望数は増加の一途である。和牛の方は県内で間に合うけれども乳牛となると県外から貰って来なければならない。聞くところによると県外へ出て岡山県の購買であると言えばとたんに高くなるそうである。岡山県と言っても金が有り余っているわけではない。お互牛価のつり上げには慎重でありたいものである。