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畜産ニュース

産卵量は全国第4位
昨年1月−9月の成績

 農林省岡山統計調査事務所が去る3月下旬集計した28年1月−9月までの県下養鶏飼育状況によると,岡山県は全国第4位を占めている。
 9月末現在県下の養鶏農家数は13万1,216戸で総農家数の74.6%,中国5県平均72.3%,全国平均70.5%を上回っている。ただしこのうち養鶏専業のものはわずか1.2%で大半のものは卵価の高値による副業的なものである。飼育羽数は152万1,700羽で,1−9月間の産卵量総計は1億6,766万9,000個で全国の4.2%を占め,愛知,長野,静岡についで第4位である。
 これを前年同期にくらべると1月−6月までは成鶏飼育数の増加歩合は産卵量の増加率を上回って生産性の低さを示しているが,7月以降は産卵量の増加率が漸増して累月飼育羽数の増加率を上回り,産卵度の低い鶏が漸次整理される傾向を示すものとして注目される。