畜産ニュース

　昨春からの乳価の異常高に刺激されて，全国的に乳牛飼育熱が高まっているが，去る３月27日農林省岡山統計調査事務所がまとめた28年１月−10月までの乳牛調べによると10月末現在の岡山県下の乳牛（２才以上）飼育頭数は3,066頭で中国５県下でトップ，ついで広島県2,944頭，山口県2,443頭，鳥取県1,061頭の順で，岡山県は中国地方最低の島根県のざっと４倍に上っている。
　一方岡山県下の牛乳生産量は夏分の７，８月に一時低下したものの10月中では4,969石と１月にくらべ20.5％増，前年同期にくらべても50％の著増ぶりだが，消費量の方も８月以降激増し，10月中は6,024石と戦後最高を示しているため，いぜん月平均千余石が不足しており，こんごも原料乳不足がつづくものとみられるが，これは乳牛の今後の導入により解決されるものとみられる。