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畜産ニュース

7府県和牛主任者会議開催

 京都,兵庫をはじめ中国7府県の和牛主任者会議が去る4月5日,6日の両日,玉造温泉出雲荘で開催された。当日は当面の主要課題につき活発なる意見が交換され,次の点について協議された。

一.国有種雄牛について

 本年度より現物貸付を廃して,補助金として交付する。この点について結論として次の2点を本省へ具申することになった。
@補助制度と共に(原種牛生産地帯に対して和牛計画生産とにらみ合せて優良種雌牛を現物貸付する。
A生産地帯に対する補助割当頭数の増加

二.中国連合畜産共進会について

 次回共進会について,まず開催規約が審議され,経理面の条項について山口県で研究し,課長会議,知事会議に速かに提出するよう要望した。第17回中国連合畜産共進会については第1回の会合を本年6月中に山口県において開催する。なお岡山県より次回から肉牛として去勢牛の出品を提案し各県の賛同を得た。

三.家畜商法の改正促進について

 現在審議中の家畜取引法の至急制定を要望し,改めて4月23日開催の中国和牛協会理事会にかけ強力に陳情し,制定を促進する。

四.種畜検査について

 現在の衛生検査のみでは改良上いろいろ障害があるので,今後種雄畜個体の体型,資質,能力の点で何らかの規定を設けること。

五.昭和29年度有畜農家創設用和牛割当について

 農林省においては乳牛,和牛の割当を9月以降にずらすという意向が強い状勢であるのが,和牛については価格その他について,購買に難点が見受けられない実状であるので,1,4半期から直ちに割当実施されるよう上申する。