ホーム>岡山畜産便り > 復刻版 岡山畜産便り昭和29年5月号 > 畜産ニュース ヌートリアについて |
最近ヌートリアにかんする問合せが多いので,畜産局の見解をただしたところ,去る4月つぎのような返事であった。
1.将来性
種畜が適正な価格で取引され,毛皮が多量に生産されるようになれば毛皮産業として成り立つであろうが,早急に毛皮産業として成り立つにはむつかしい点があるようだ。
2.飼育状況
昭和25年2月1日の農林省統計によると全国飼育頭数は551頭であったが,その後の飼育数は不明であるが,現在5,000頭ないし1万1,000頭は飼育されているようである。
3.輸出状況
昭和26年日本ヌートリア生産輸出協同組合(愛知県豊川市豊川郡)が英国へ600枚ほど送ったが,いくらで取引されたか,又その後のもようは不明である。
なお国内における毛皮の適正な価格はいまのところよくつかめない。