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本年度から国営産卵能力現場検定開始
─ 申請は7月末日迄に ─

 かねてから農林省において,国営産卵能力現場検定を実施すべく立案中であったが,去る5月26日兵庫種畜牧場において,中国,四国各県の養鶏主任者会議が開催され,その席上,内容が発表されたが,この種畜牧場産卵能力依頼検定規定は本年度から実施され,農林省からは多数の依頼者を望んでいる。
 種畜牧場産卵能力依頼検定規定及び同取扱内規の大要は次のとおりである。

検定の種類

 従来は種畜牧場内で集合検定を行っていたが,本年度から検定依頼者の鶏舎で行う現場検定も行われることになった。
検定を受検できる鶏

1.集合検定

 単冠白色レグホーン種,横はんプリマスロック種,単冠ロードアイランドレッド種,ニューハンプシャー種,名古屋種三河種の6種類で @前3代以上の血統及び産卵能力が明らかであること。A品種の特徴を備え,且つ著しい欠点を有していないこと。B検定の申請をする年の1月1日以後にふ化したものであること。C悪癖又は疾病のないこと。以上の要件を満たしているものについて行う。

2.現場検定

 単冠白色レグホーン種,横はんプリマスロック種,単冠ロードアイランドレッド種,ニューハンプシャー種,名古屋種で次の要件を満たしているものについて行う。
@前2代の血統及び産卵能力が明らかであること。
A品種の特徴を備え,且つ著しい欠点を有していないこと。
B検定の申請をする年の1月1日から5月31日までの間にふ化したものであり,且つ,同年12月31日までに初産のあるものであること。
C初産の日からトラップネストによる産卵能力の調査があり,その成績が明らかであること。
D悪癖又は疾病のないこと。
E種畜牧場から譲渡を受けた種卵若しくは種雛の成鶏となったもの,種畜牧場から譲渡を受けた成鶏又はこれらの娘鶏であること。

検定期間

 集合検定の期間は350日(牧場長が必要と認めるときは365日)でその始期は毎年11月1日とする。
 現場検定の期間は365日で,その始期は,検定を受けようとする鶏が初産した月の1日とする。

検定の依頼

 依頼者は検定を受けようとする鶏の品種ごとに,別記様式第1号(様式省略)による申請書に別記様式第2号(様式省略)による調書を添え,これを都道府県知事を経由して,集合検定は9月30日,現場検定は7月31日までに種畜牧場長に提出しなければならない。
 検定は検定を受けようとする鶏の羽数が1品種について,集合検定は13羽以上,現場検定は50羽以上でなければ,これを依頼することができない。

検定に要する費用

 検定に要する費用は,徴収しない。但し集合検定については,検定を受けようとする鶏の搬入に要する費用は,依頼者の負担とする。

現場検定の承認

 現場検定の依頼に応ずる場合は,その旨を8月31日までに依頼者に通知する。

現場検定の方法

@検定鶏は,原則として,検定を受けない鶏とは別に収容する。
A検定には「トラップネスト」を使用し10羽につき4個以上を設備する。
B産卵の状況は,毎日調査したものを,卵重量は,2月から5月に至る期間の各月1日から4日までの4日間,体重は,1月から5月までの間に1回秤量したものを記帳する。
C生産卵には鶏の脚帯番号,及び産卵月日を明記する。
 但し,同期間内の合格卵数が5個に満たない場合は,秤量期間を前記卵数に達する月まで延長することができる。

依頼者の行うべき事項

@検定を受ける鶏は,所定の脚帯を送付された場合,適当の時期に之を附着しその鶏の記号番号と,所定の脚帯の記号番号とを対照記入して,種畜牧場長に報告し,爾後鶏の標示に当っては,所定の脚帯番号による。
A毎日の産卵状態,定められた期間の卵重量を,所定の月別産卵記録用紙に記載し,翌月15日までに検査員を通じて,種畜牧場長に報告するものとする。