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〔畜産ニュース〕

有畜農家創設用乳牛割当を延期か?

 農林省では有畜農家創設特別措置法にもとづく今年度の乳牛の導入資金の府県別割当は,最近乳牛の取引相場が下向き気配を示すに至ったので相場がある程度落着くまで見送るべく,9月ごろまで延期されるのではないかと予測されている。
 今年度の乳牛導入資金の貸付額は1頭当り5万円,1万8,000頭,合計9億円の計画であるが,乳製品が一般に値下りの傾向にあり,これにともなって乳牛の取引相場も昨年から今春にかけて雑種の初産のハラミ乳牛で1頭平均22万円から25万円(子牛8万円見当)したのが最近取引が不活発となり値段も足ぶみないし下向気味となっている。
 最近の乳製品の低落傾向をみると次の点があげられる。

一.昨年から今年にかけて菓子原料用加糖練乳は1カン(5ガロン入)4,500円したものが3月には4,000円台を割り,5月上旬には3,600−3,700円見当となっている。
一.バターの小売価格は最近有名製品も半ポンド当り10円−20円引下げ,一時のバター不足はほとんど解消している。
一.市乳販価格は5月から東京,大阪で1合当り1円値下げしている。
一.農協製のバターは一時ポンド当り380円ないし400円で取引されたのが,最近では280円から300円で取引されていると言われる。

(表)昭和29年度役肉牛移出可能頭数

府 県 別 第 1. 4 半 期 第 2. 4 半 期
宮城 200 200 400 400
福島 1,500 600 2,100 1,500 600 2,100
茨城 250 20 270 300 20 320
埼玉 50 50 50 50
新潟 150 150
石川 300 300 300 300
長野 100 100 300 300
岐阜 200 200 1,800 1,800
愛知 1,000 1,000
三重 300 300
滋賀 200 200
京都 1,600 1,600
兵庫 1,600 1,600
奈良 300 300
鳥取 4,350 250 4,600 3,450 250 3,700
島根 1,600 180 1,780 2,000 450 2,450
岡山 1,200 150 1,350 3,000 150 3,150
広島 3,570 1,909 5,479 6,758 3,141 9,899
山口 400 250 650 550 250 800
香川 50 50 100 50 50 100
高知 330 150 480 220 150 370
福岡 130 160 290 120 180 300
長崎 900 10 610 800 10 810
熊本 3,000 3,000 3,200 3,200
大分 1,000 300 1,300 3,000 300 3,300
宮崎 100 100 500 500
鹿児島 500 500 500 500
19,730 4,029 23,759 33,948 5,551 39,499