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畜産ニュース

和牛の認定制度確立
和牛研究会で決定

 岡山県の和牛の改良は登録事業の進展とともにその度をたかめて来たが,更に活気的な対策を樹立するため,去る6月14日岡山市桑田町の岡山県畜連において和牛研究会が開催され,終日熱心に討議され,和牛の認定制度を確立することになった。
 当日は農林省中国農業試験場の石原畜産部長を迎えて,次の関係機関参集のもとに,岡山県優良和牛の認定規則大要を次のとおり制定して今後の和牛の改良に力をそそぐことになった。
〔参集範囲〕
 大河岡山県畜連会長,藤井和牛登録協会県支部長,川上川上郡畜連会長,中塚苫田畜連会長,阿哲,高梁,川上,苫田の各郡畜連関係者,3種畜場,県農業改良課,畜産課関係者,計24名

〔岡山県優良和牛認定規則の内容〕

◎認定牛の指定
 認定牛の指定は,次の各号に揚げる条件の1に該当する牛で検査の上適当と認めたものについて行う。
一.高等登録牛
二.蔓牛増成組合の認定牛
三.下の各項の条件を備えた登録牛
(イ)父母及び祖父母が登録牛であること。
(ロ)現状において77点級以上のもの。
(ハ)その牛の産仔,父母,祖父母及び祖父母の産仔中に不良型質1類2類の出現のないもの。
   なお第3類についてはその程度の出現率等に応じて決定する。
(ニ)産仔成績良好で,オスにあっては,その仔に77点以上の10頭以上を,メスにあっては,その仔に77点以上の登録牛を1頭以上生産し,且つ1年以上腔胎でないもの
◎認定候補牛の指定
 父母共に「認定牛の指定」の各号いずれかに該当する牛で,審査得点77点以上のもの。