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毎年6月下旬には県内の田植は殆んど終るが,この田植終了後に岡山家畜市場で取引される,和牛の市を俗に“野上市”といい,全国的に有名である。今年の野上市のうち6月18日から7月2日までの成績を昨年の同期に比べると,入場頭数では昨年の1,750頭より115頭上廻る1,865頭,売買頭数では昨年の1,334頭より下廻る1,322頭である。つまり入場増の売買減を示し,昨年は入場頭数に対し76%の売買成績であったが今年は71%で5%減である。
値段は最高メス10万円,オス7万5,000円,最低メス1万8,000円,オス1万5,000円で,メスオス平均4万5,000円位と推察される。これを昨年に比べると約半値で,売買頭数の38%が阪神地方へ移出された。
今年の野上市に出た和牛は岡山市,御津郡南部,都窪郡,児島郡北部のものであったが昨年より一般に栄養状態が悪かった。
月 日 | 入場頭数 | 売買頭数 |
6月18日 | 127頭 | 112頭 |
22日 | 524 | 388 |
25日 | 446 | 315 |
28日 | 454 | 285 |
7月2日 | 314 | 222 |
計 | 1,865 | 1,322 |