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北酪農協再建成る

 集約酪農地域指定,再建整備計画の決定と昨年末相ついで発表された二つの朗報をテコにして好転した北酪農協(津山市川崎)の経営は,新年に入るとともに集乳量の飛躍的増加,増資計画の進行など再建のカギとなる諸問題が予想以上に順調に進んだためようやく安定し,原乳の品質向上と相まって黒字採算の見通しも確実となったので,生産農民の“乳価暴落の悪夢”は2年ぶりに解消することになった。

 1月に入ってから同農協の1日当り平均集乳量は30石,6日には1躍40石と1年ぶりに40石ラインを実現,15石を割っていた昨秋ごろにくらべると2倍以上の増石となった。これは昨年末押しつまって分娩が多かったこと,農閑期で牛体管理がいきとどいたこと,昨年10月から同農協の指導した飼料効果があらわれたことなどのためともみられているが,とくにこれまで系統外に流れていた原乳が,新年からはほとんど正規の集荷ルートへ復元したことが大きくひびいたものといわれる。

 また新再建案の骨子をなす増資計画の方も5日現在管内50単位酪農協のうちすでに20組合が目標を達成,正組合員については年度内に100%遂行の見通しがついている。集荷した生乳のうち日量約10石を北海道バター歌島工場(大阪市)に直送,7石程度を地元消費の市乳生産に,また脱脂還元乳に7石を回し,残りは確実な販路の裏付をもった練乳生産にふり向けている。したがって売乳差益,加工マージンなどの流入から採算はしだいに好転,1月末には黒字計上の見込がはっきりついている。

 こうした有利な情勢をさらにおし進めるため同農協では提携会社である北海道バターから近く常駐技術者を招き,練乳,バターなど乳製品の品質を高め販売上の優位を確保する計画を具体化する。