フリーストール・ミルキングパーラーシステム−岡山県内フリーストール酪農経営事例集− 事例1 笠岡市
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事例1 笠岡市

T.経営の概要

1.労働力

 家 族:男 2人 女 1人
 常 雇:男 1人 女 2人

2.飼養頭数

 ホルスタイン経産牛 150頭
 ホルスタイン育成牛  70頭

3.土地面積(実面積)

 敷 地 16,500u  飼料畑 517a
 採草地   355a

4.年間出荷量

     1,500t

U.飼養管理

1.経産牛

 @ 管理方法
   管理群数−搾乳牛1群 乾乳牛2群
 A 飼料給与
   給与場所−牛舎内連動スタンチョン
   給与形態−混合給与+濃厚飼料増飼
   給与方法−TMRミキサー
   給与基準−搾乳牛:乳量35〜40s
            体重650s
           乾乳牛:分娩前30日前後
   給与内容
    搾乳牛:スーダン乾草、ルーサン乾草、ヘイキューブ、配合
    乾乳牛:スーダン乾草、ケントップ、フスマ、配合
 B 搾乳前後の処置
   前−布タオル+ペーパータオルによる乳房の清拭。
   後−ディッピング
 C 繁殖管理
   授精場所−牛舎ストール内
   授精方法−人工授精95%
        自然交配 5%(和牛)
 D その他
   牛群検定−実施していない

2.哺乳・育成牛

 哺乳施設−育成牛舎内でつなぎ飼い
 離乳時期−生後45日〜60日
 育成施設−別棟フリーバーン
 種付時期−現在15か月齢以上の育成牛はいないが、今後15か月齢を目標に種付の予定。

V.労働時間作業体系フローチャート

W.牛 舎

1.ストール

 ストール数 −200床  列− 4列
 牛床の素材 −古タイヤ 
 敷料の種類 −おが屑
 収容可能頭数−200頭

2.製造・工法・材料

 構造の種類−鉄骨造平屋建
 基礎工種類−ベタ基礎
 基 礎 杭−なし
 屋根の勾配−2.5/10
 架構の形式−H鋼ラーメン
 継手・仕口−重ね継手
 外壁開口部の建具
  東:開放     西:開放
  南:巻下カーテン、巻上カーテン
  北:巻下カーテン、巻上カーテン
 換気の方法−自然換気
 暑熱対策 −細霧+送風
 屋根葺材 −ガルバニュウム鋼板大波板
 床    −コンクリート
       (ノンスリップ目地切り)
 腰    −鉄筋コンクリート
 壁    −なし
 飼   槽−トライスティク塗り
 水   槽−フロート水槽貯留槽からのサイホン式流入方式
 ストール柵−鋼管

X.パーラー

1.パーラー

 パーラー種類−ヘリンボーン8頭W
 バルククーラー容量−5,700l

2. 製造・工法・材料

 構造の種類−鉄骨平屋造
 基礎工種類−ベタ基礎
 基 礎 杭−あり
 屋根の勾配−2.5/10
 架構の形式−H鋼ラーメン
 継手・仕口−重ね継手
 外壁開口部の建具
  東:開放     西:開放
  南:巻下カーテン、巻上カーテン
  北:巻下カーテン、巻上カーテン
 暑熱対策 −送風機
 屋根葺材 −ガルバニュウム鋼板大波板
 床    −コンクリートはけ仕上げ
 腰    −コンクリートブロック下地
       陶器質タイル
 壁    −LGS下地、
       ケイ酸カルシウム板
 仕切柵等 −ステンレス鋼

3.ホールディングエリア

 クラウドゲイト−あり
 屋     根−あり
 通路との兼用 −なし
 スリップ防止策−ノンスリップ目地切り
 収容頭数   −100頭
 防暑対策   −細霧、送風

Y.ふん尿処理


処理フローチャート

1.畜舎内の排ふん状況

 ストール上    −  1%
 ストール以外   − 99%
 1日平均ふん尿の量−9.7t/日(推定値)
 排出方法     −バーンスクレーパー

2.パーラー排水について

 ミルカー洗浄 −200l×2回
 バルク洗浄  −200l
 1日平均排水量−0.6t/日(推定値)

3.処理後の利用

 50%自己利用
 50%販売(予定)

Z.建築費用

1.牛舎

 建 築 費−12,000千円
 設計事務所−(有)太田建築設計事務所
 施行社名 −(株)吉本組
 建築年次 −平成6年度
 導入資金名−総合施設資金
       農業経営基盤強化資金
 補助事業名−農業公社牧場設置事業

2.パーラー

 建 築 費− 5,000千円
 設計事務所−(有)太田建築設計事務所
 施行社名 −(株)吉本組
 建築年次 −平成6年度
 導入資金名−総合施設資金
       農業経営基盤強化資金
 補助事業名−農業公社牧場設置事業

\.導入に当たって留意した点

導入に当たっての留意点

   除ふんの作業時間を軽減させること

その対策

   バーンスクレーパーの導入。

導入後の効果

  ◇牛体がきれいに保てる。
  ◇作業時間の余裕ができる。

反省点

  ◇パーラー内のキャッチペンが無駄
  ◇敷料搬出の時、一方向に限定されるため、通路が通り抜けできない。

セールスポイント

  バーンスクレーパー

アドバイス

  ◇多くの施設を実際に見る。
  ◇できれば、作業もさせてもらう。
  ◇施設のレイアウト(ゾーンニング)は専門家のアドバイスを受ける。

将来の経営計画

  ◇フィードステーションによる増飼。
  ◇堆肥の袋詰め販売。
  ◇乾乳牛舎の増築。

図1
図2
図3
図4