フリーストール・ミルキングパーラーシステム−岡山県内フリーストール酪農経営事例集− 事例4 真庭郡八束村
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事例4 真庭郡八束村



T.経営の概要

1.労働力 

家 族:男 1人 女 1人
臨 時:年間のべ  36人

2.飼養頭数

ジャージー 経産牛 60頭
ジャージー 育成牛 16頭

3.土地面積(実面積)

敷 地 450u 飼料畑 150a
採草地1400a

4.年間出荷量

ジャージー  248.2t 



U.飼養管理

1.経産牛

@管理方法
 管理群数−搾乳牛1群 乾乳牛1群
A飼料給与
 給与場所−牛舎内スタンチョン
 給与形態−分離給与
 給与方法−粗飼料:トラクター+ロールシュレッダー
      配 合:手押カート
 給与基準−年間乳量5,500s
      体重420s〜450s
 給与内容
  搾乳牛:配合、メーズフレーク、チモシー乾草、ビートパルプ、ミニキューブ
  乾乳牛:配合、ヘイキューブ、ビートパルプ、チモシー乾草
B搾乳前後の処置
 前−乳房洗浄
 後−ディッピング
C繁殖管理
 授精場所−牛舎内スタンチョン
 授精方法−人工授精
Dその他
 牛群検定−実施している
 旧牛舎を乾乳舎、病畜舎に利用。

2.哺乳・育成牛

哺乳施設−カーフハッチ
離乳時期−生後2ヵ月齢
育成施設−ルーズバーン育成牛舎
種付時期−12ヵ月齢を目標



V.労働時間作業体系フローチャート



W.牛 舎

1.ストール

ストール数 −76床  列数−2列
牛床の素材 −古タイヤ
敷料の種類 −まさ土
収容可能頭数− 76頭


2.製造・工法・材料

構造の種類   −木造平屋
基礎工種類   −独立基礎
基 礎 杭   −なし
屋根の勾配   −1/10
架構の形式   −木造小屋組
継手・仕口   −ボルト
外壁開口部の建具−東:開放
         西:壁
         南:開放
         北:開放
換気の方法   −自然換気
屋根葺材    −畜産波板
床       −コンクリート
腰       −なし
壁       −カラートタン板
飼   槽   −コンクリート
水   槽   −FRP
ストール柵   −スチール鋼管



X.パーラー

1.パーラー

パーラー種類−ヘリンボーン6頭W
バルククーラー容量−800l


2. 製造・工法・材料

構造の種類   −鉄骨平屋
基礎工種類   −ベタ基礎
基 礎 杭   −なし
屋根の勾配   −6/100
架構の形式   −H鋼ラーメン
継手・仕口   −ボルト
外壁開口部の建具−東:アルミサッシ引き分け戸
         西:壁
         南:壁
         北:壁
換気の方法   −自然換気
屋根葺材    −カラートタン板
床       −コンクリート
腰       −鉄筋コンクリート
壁       −カラートタン板
仕切柵等    −スチール鋼管

3.ホールディングエリア

クラウドゲイト−なし
屋     根−あり
通路との兼用 −なし
スリップ防止策−メッシュ目地切り
収容頭数   −60頭



Y.ふん尿処理

処理フローチャート

1.畜舎内の排ふん状況


ストール上    −  3%
ストール以外   − 97%
1日平均ふん尿の量−   t/日(推定値)
排出方法     −タイヤスクレーパー

2.パーラー排水について

1日平均排水量−1.2t/日(推定値)

3.処理後の利用

圃場還元





Z.建築費用

1. 牛  舎

建 築 費−13,000千円
設計事務所−本人
施行社名 −西井建設工業
建築年次 −平成3〜4年度
導入資金名−農業改良資金

2.パーラー

建 築 費−13,000千円
設計事務所−本人
施行社名 −西井建設工業
建築年次 −平成6年度
導入資金名−農業近代化資金



\.導入に当たって留意した点

導入に当たっての留意点

◇飼養頭数の増頭と省力化

その対策

導入後の効果

◇労働力の省力化。
◇牛の事故の減少。

反省点

◇風向き等を計算してレイアウトするべきだった。
◇人の動線を中心に設計したが、牛の動線を中心に考えるべきだった。
◇リターン通路をウォークスルータイプか、牛舎までの距離を短くするべきであった。

セールスポイント

◇低コスト畜舎
◇換気効率が良い。
◇牛乳処理室とパーラーがフラットで移 動しやすい。

アドバイス

◇できるだけ低コストになるよう
 考える。
◇不必要な施設を付けない。
◇牛がなれるのに時間がかかるので導入 牛の選定が必要。

将来の経営計画

◇150頭〜200頭への増頭
◇法人化経営。
◇労働力の雇用。



図1
図2
図3