既刊の紹介岡山県畜産史

第2編 各論

第1章 酪農の発展

第2節 酪農奨励事業

3.躍進期を迎えた最近の酪農振興対策

(2)蒜山地区酪農振興計画(昭和28年6月)の策定

 この計画は,岡山県酪農振興計画の一環として考えられるのが当然であるが,本地区は特殊地帯であり,特に積雪寒冷単作地帯の指定,大山出雲地域総合開発計画,岡山県総合開発計画をも加味して,計画上の連絡を保ち,総合的に特殊な計画を必要とするので,別途の酪農振興計画とした。
 即ち,@生乳の受入工場を早急に設ける。A1,000町歩の草地改良,B放牧地の整備,C施設設置のために融資の導入,D技術指導,E200町歩の飼料作物の輪作の奨励、F初年度に300頭以上のジャージー乳牛導入,G家畜保健衛生所に酪農技術者をおき指導させる,H人工授精業務の強化,I集約酪農地域の指定をうけ,初年度300頭のジャージー種を,昭和32年度には,2,000頭に増殖する。