既刊の紹介岡山県畜産史

第2編 各論

第1章 酪農の発展

第6節 酪農の指導機関と組合の発達

3.酪農組合等の発達

(1)酪農組合から酪農関係農業協同組合の設立へ

 畜産関係法人団体は,明治33年(1900)の制定になる産牛馬組合法により,明治39年(1906)7月設立された真庭郡産牛馬組合をはじめとするが,大正4年(1915)畜産組合法の公布により,昭和初年までに,すべての郡市にそれぞれ畜産組合が設けられ,すべての家畜を対象とする奨励事業を行なうこととなった。このことについては,既述したとおりである。
 これらの畜産組合は,第二次世界大戦中から戦後にかけて幾度も変転して名称が変ったが,奨励事業の主力は,家畜市場の経営など,いわば和牛の奨励におかれていたといってよい。
 昭和21年(1946)岡山県農業会に畜産部が設けられ,はじめて酪農奨励が大きく取り上げられ,美作地方の酪農振興を重点的に行なうことになった。それまでは申合せによる酪農組合が酪農振興の拠点として初期の酪農を支えていたのである。
 昭和23年(1948)農協法の公布により,表1−6−1のように,各地に酪農農協が設立され,同34年(1959)には県酪連が設立されて,農協法による酪農関係の団体が整備されたのである。