>既刊の紹介>岡山県畜産史 |
青山寔,上野満弘ら(岡山鶏試)は,昭和37年(1962)から鶏卵の卵殻表面に被膜を作る処理を行なった。一方鶏肉は合成殺菌剤液に浸漬した。これらいずれも卵肉の鮮度維持に有効であると報告した。
鳥海徹ら(岡山大学)は,鶏に及ぼす農薬の影響を検討して,有機燐剤パラチオン中毒の治療法を明らかにした。
和田宏ら(岡山大学)は,昭和36年(1961)から合成女性ホルモンのペレットを雄鶏の皮下に埋没して,雄鶏の闘争防止に有効であるとした。また,最終埋没後の約4か月は無精であるが,その後は速やかに授精能力が回復するため,雄を群飼している場合,実用的な方法であろうと報告した。