既刊の紹介岡山県畜産史

第2編 各論

第5章 その他の家畜家禽

第6節 蜜蜂

3 養ほう振興法

 昭和30年(1955)8月27日,法律第180号をもって公布された養ほう振興法は,同年11月施行されたが,この法律制定の動機となったものは,ふそ病のまん延が,わが国の養蜂を枯渇させるおそれのあること,農薬の使用が普及して,農作物や果樹の授粉の役割りを担う昆虫の減少する中で,蜜蜂による受粉が必要となったことなどであった。そして,この法律の目的として,第1条に「この法律はみつばちの群の配置を適正にする等の措置を講じて,はちみつおよびみつろうの増産を図り,あわせて農作物等の花粉授精の効率化に資することを目的とする」とあって,実際には,他の都道府県から県内へ転飼を希望する養蜂業者から出された転飼養蜂の許可申請について,県の下問により,岡山県養蜂組合連合会(初代会長 山形純男)として,傘下8養蜂組合(岡山,旭東,備中,真庭,苫田,津山,勝田および英田)の協議による「蜜源割当会議」の結果を県に答申することが,毎年の主要行事となっている。岡山県の場合,ここ数年来申請どおり許可されるという実情であって,県外からの転飼は,30−40件,4,000群程度を受け入れている。県内における転飼は,70−80件,7,000群程度で推移している。

 蜜源植物は,全国的にはみかんが第1位で,以下順次りんご,くり,れんげ,かき,そば等となっているが,岡山県では,れんげ667ヘクタール,みかん632ヘクタールとなっている。