既刊の紹介岡山県畜産史

第2編 各論

第7章 家畜衛生

第3節 家畜人工授精の発達

6 その他

(1)液状精液から凍結精液へ

 液状精液による人工授精時代の終わりともいえる昭和42年(1967)における乳用牛および和牛の精液利用状況は次のとおりであった。
 凍結精液に全面切りかえした昭和43年(1968)11月から,同年中の人工授精成績は表7−3−7のとおりである。
 また52年(1977)に人工授精した各家畜についての受胎成績は,表7−3−8のとおりである。

(2)その他の家畜

 牛のほか人工授精が実地に行なわれたのは,山羊と豚であった。山羊についての実績は表7−3−9のとおりであって,種雄山羊は一時各家畜保健衛生所や県家畜人工授精所に繋養されていた。
 豚については,酪農試験場(旧津山畜産農場時代を含む)繋養の種雄豚の精液をもって,各家畜人工授精所で人工授精を行ない,一部精液の払下げも行なったが,豚の人工授精は,技術的な理由からも他の家畜ほどの実用化は望めないで,その実施も表7−3−10程度であった。