 ＞既刊の紹介＞肉用牛繁殖経営診断のまとめ＞平成１２年 |
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１）分娩間隔
図19に診断農家の分娩間隔の推移を示した。分娩間隔は平成４年度（ 13.0ヵ月）以降やや長くなってきており、平成９年度（13.2ヵ月）に一時短縮を示したものの、平成
11年度では13.3ヵ月となっている。
ここで、(社)中央畜産会集計の先進的畜産経営実態調査（以下、先進事例とする）の分娩間隔の推移を見ると、12.6ヵ月から12.8ヵ月の間で推移しており、平成11年度は12.8ヵ月で、診断農家の分娩間隔とは0.5ヵ月の開きがあった。
図20に診断農家の分娩間隔の分布を示した。平均は 13.3ヵ月となっており、最大は16.2ヵ月、最小は11.7ヵ月で4.5ヵ月もの開きがある。岡山県の指標である分娩間隔13ヵ月をクリアーしている経営は12事例（52.2％）であり、前年の８事例（32.0％）を上回っているが、15.0ヵ月以上の経営も２事例（8.7％）あり、改善が望まれる。
ここで、分娩間隔が13ヵ月未満の診断農家を見ると、すべての農家に共通して、運動場又は放牧場を整備し毎日日光浴を行っていることがあげられ、これによるストレスの軽減等が繁殖成績の向上につながっていると思われる。
２）産次数
図21に診断農家の産次数の推移を示した。産次数は平成５年度（5.9産）以降大きく減少していたが、平成９年度では5.4産と増加し、平成11年度は5.5産となっている。平成５年以降の産次数の減少は、育種価を中心とした改良の推進により、高産次で低能力な成雌牛の更新が多かったためと考えられる。
図22に診断農家の産次数の分布を示した。５産以上〜６産未満及び６産以上〜７産未満の階層の事例がそれぞれ７事例で最も多く、２階層で全体の 60.9％を占めているが、７産以上も２事例（8.7％）あった。
