既刊の紹介肉用牛繁殖経営診断のまとめ平成9年

5.繁殖成績

 平成8年の受診農家の平均分娩間隔は13.7ヵ月となっており、最大は16.5ヵ月、最小は11.7ヵ月でその差は4.8ヵ月であった。図のとおり平均分娩間隔13ヵ月をクリアーしている経営は5事例(33.3%)であった。13.0〜14.0ヵ月の経営が4事例(26.7%)と最も多く、15.0ヵ月以上の経営も3事例(20.0%)あった。

図 受診農家の平均分娩間隔の分布

 また、診断農家における平均分娩間隔の年次推移は下図のとおりである。平成4年に最も平均分娩間隔が短く、それ以降は長くなってきている。
 なお、診断農家の平均分娩間隔と合わせて、中央畜産会集計の先進的畜産経営実態調査(先進事例)の平均分娩間隔を比較値として載せている。先進事例平均は平成7年を除き12.6ヵ月であるが、岡山県の診断農家の平均分娩間隔は平成4年以降長くなっている。
 全体的に平均分娩間隔が13.7ヵ月と長く、繁殖経営においてもっとも重要と思われる平均分娩間隔が長くなっていくことで、収益性にも影響があると思われる。

図 診断農家における平均分娩間隔の推移