既刊の紹介酪農経営診断のまとめ平成15年

酪農経営診断のまとめ 平成15年

経営環境

4.廃牛・初生子牛価格

 廃牛及び初生子牛価格の推移は図8のとおりである。廃牛価格の目安である乳用雌牛C1規格をみると、11年6月を底に、原産国表示のための国産志向や値頃感から国産下位等級の需要が強まり、平成12年の平均が318円となり、前年の平均価格207円と比較して111円値上がりした。その後13年8月までは前年同期を上回る水準で推移したが、9月のBSE発生以降暴落し、年平均では272円と前年を下回った。14年は夏以降、消費も回復傾向を見せ、価格も戻ってきたが、乳用雌牛C1規格に関しては低迷を続けた。
初生子牛価格も枝肉価格の変動とほぼ同様に推移していたが、平成14年は上昇に転じた。


注:農林水産省「食肉流通統計」東京食肉市場 農畜産業振興事業団調べ