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 本県の酪農は,酪農家戸数・頭数の減少から生乳生産の滅少が続いているが,生産基盤を確保し経営の安定を図るため,引き続き緊急増産対策を実施する。
 また,本年11月には,酪農界の最大のイベントである「第11回全日本ホルスタイン共進会」及び「第3回全日本ジャージー共進会」が灘崎町で開催されるので,これを契機に,本県酪農の更なる活性化に努めてまいりたい。
 本会としては,第4次中長期計画に沿って,今年度は次の事業を重点的に積極的に取り組むとともに,計画した事業の完全達成に努めてまいりたい。
1.生乳の計画生産と乳価について
  生乳の計画生産目標数量144,017t(前年計画比95.0%,前年実績 前年比101.1%)とし,生乳需給の安定のため目標達成に努める。
  飲用向乳価については,再生産可能な乳価を維持するため,鋭意交渉し現行水準以上の乳価の確保に向けて努力する。
2.全共岡山大会について
酪農の振興並びに消費者と生産者のふれあい等の場として「第11回全日本ホルスタイン共進会」及び「第3回全日本ジャージー共進会」が,酪農の一大祭典となるよう万全を期す。
3.組織整備の推進について
「中国生乳販売農業協同組合連合会(仮称)」の設立を目指すとともに,県内酪農組織の整備を推進する。
4.酪農生産基盤の確保と乳質の向上について
低迷する生乳生産に対応するため,乳用牛の導入,自給飼料の増産,家畜排泄物法に対応する環境保全対策等を促進する。また成分取引並びに乳質向上対策によって良質乳の生産を促進して需要の拡大を図る。
5.「岡山県生乳検査センター」の稼働と情報システム化について
生乳検査センター設置により検査業務の斉一化・迅速化をはかるとともに,酪農家個人の乳代計算を行う。
6.集送乳体制の整備
岡山県南部の効率的な集送乳体制を促進するため,クーラーステーションの整備について検討する。
7.牛乳・乳製品の消費拡大について
  岡山県牛乳普及協会と協調し,全共岡山大会を通じて積極的に牛乳・乳製品の普及啓発に努める。
  また,バターが大幅な過剰在庫となっているため,消費拡大運動を展開する。
1.経営管理の強化
2.酪農組織の整備
3.第4次中長期基本計画の推進
4.酪農共済等の加入促進
5.酪農政治活動
1.生乳の計画生産
2.生乳検査及び個人別乳代計算の実施
 1)岡山県生乳検査センターで,効率的な高度な検査を実施する。
 2)県下一律の成分的乳質格差乳代支払により個人別乳代計算実施する。
3.受託販売体制の強化
 1)「中国生乳販売農業協同組合連合会(仮称)」の設立に向け検討を行う。
 2)全国連機能を活用して広域流通需給調整を行う。
4.乳価・取引等の対策
 1)再生産が可能な適正な乳価の確保に努める。
 2)とも補償制度の効率的活用により乳価の安定に努める。
 3)生協等産地指定による有利販売に努める。
 4)飲用牛乳の市場正常化に努める。
 5)無脂乳固形分を加味した乳成分取引の完全実施に努める。
5.CS・集送乳・生産施設の整備
6.牛乳・乳製品の消費拡大
7.まきば工場における牛乳等の生産及び販売
1.指   導
 1)酪農経営安定対策
 2)乳質向上対策
  (1) 乳質向上指導を強化し,高品質乳の生産を促進する。
  (2) ミルカー点検事業の全戸普及と内容の充実を図る。
  (3) 新たなペナルティー制度の普及啓発と効果調査を実施する。
  (4) 乳質褒賞制度の充実を更に検討する。
 3)酪農ヘルパー及び酪農支援組織の充実
 4)ジャージー酪農の振興を図る。
 5)後継者対策
2.購   買
 1)系統利用の促進
   配送体制の合理化等により,飼料供給コストの低減に努め,適正価格での安定供給を促進する。
 2)経営形態に対応する配合飼料の供給
 3)流通粗飼料の安定供給
 4)自給飼料の生産確保
 5)大型経営への対応
1.改  良
 1)乳用牛の改良
  (1) 乳用牛群検定事業の普及率の向上を図り,改良と経営改善を図る。
  (2) 乳用種雄牛後代検定推進事業は牛群検定事業と一体で推進する。
  (3) 優良凍結精液の円滑な配送と供給を図る。
  (4) 全共対策で導入した超優良牛の受精卵を供給し,改良を促進する。
 2)第11回全共岡山大会
  (1) 全共対策室を設置し,全共対策に万全を期し企画運営に参画する。
  (2) 会員並びに関係組織の協力を得て,全共岡山大会を成功させる。
  (3) 出品強化対策事業を継続実施する。
  (4) 出品牛強化対策のため,巡回指導・研修会等実施し万全を期する。
  (5) 本県出品牛を決定するため,選抜会を開催する。
 3)畜産共進会の開催等
 4)増産対策と優良牛の導入斡旋
 5)改良組織との連携
2.登   録
 1)登録の普及推進を図る。
 2)牛群審査の推進を図る。