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 近年,県内でもフリーストール,フリーバーン方式により規模拡大を行っている事例を見かけるようになりましたが,投資額が多くなり,経営への負担を考えるとなかなか導入に踏み切れない酪農家も少なくありません。
 そのような中で岡山市の成本牧場は自家労力を活用する等,建築コストを抑えた手作り牛舎で規模拡大を図っています。今回はこの事例を紹介します。
 導入前までは,繋ぎ飼いで約40頭を飼育していましたが,省力管理ができ,規模拡大が図れる方式ということで、フリーバーン方式の導入を行いました。 
 導入に際しては,投資を極力抑えたいということから,古電柱を使用したり,基礎から建築まですべて自家労力で行ったため,開始から約1年の工期を要したものの,建築コストを低く抑えることができました。
 また,規模拡大に伴う増頭については,当初の持ち出しを抑えるため,導入助成や組合リースを中心に徐々に増頭を行っています。
労働力:家族労力2名
耕地面積:215a
飼養頭数:成牛60頭,育成牛30頭
牛舎面積:1,440u(フリーバーン)
搾乳方式:アブレストパーラー(4頭)
給餌方式:TMR
建築費用:約800万円
 今後は牛群の改良を図りながら,目標の100頭規模を目指しています。
 これに伴い,現在の搾乳方式では時間がかかりすぎるため,新たに搾乳方式の導入を検討しています。
 また、糞尿の増加,乳房炎対策として、戻し堆肥も計画しています。
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