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21世紀の幕を開けた我が国の農業をとりまく環境は,グローバル化の進展で農畜産物の輸入が増大するなか食料・農業・農村基本法に基づき自給率向上対策やWTO次期農業交渉等の対応で重要課題が山積しており21世紀の初年度は,我が国農業の行方を大きく左右する年となる。
我々酪農業界も景気の影響を受け牛乳消費の落ち込みによって乳価が低迷し,加えて生乳生産が低下するなかで家畜排泄物の環境改善や粗飼料増産の問題で一段と厳しい酪農経営が求められている。
このようななかで本県の酪農は,酪農戸数や飼養頭数の減少等により生乳生産は減少の一途をたどっているが,生産基盤を確保し経営の安定を図るため,昨年度に引き続き初妊牛の導入等増産対策を実施する。本会としては,第4次中長期計画に沿って今年度は次の事業を重点的に取り組むとともに計画した事業の完全達成に努めて参りたい。
(1) 酪農家の負託に応える県単一酪農協の実現のため酪農組織の統合を図る。
(2) 中国生乳販売農業協同組合連合会の設立に伴い,受託販売等事業の円滑な推進に対し支援を行う。
生乳の計画生産目標数量138,669トン(前年計画比96.3%,前年実績比99.5%)とし,生乳受給の安定のため目標達成に努める。
飲用向乳価については,再生産可能な乳価を維持するため鋭意交渉し現行以上の乳価の確保に向けて努力する。
低迷する生乳生産に対応するため乳用牛の導入,乳肉複合経営体質強化事業・乳用牛群検定事業等の補助事業の活用,環境保全対策,飼料自給率の向上等を促進する。
更に乳質向上対策,特に体細胞の奨励措置の強化によって良質乳の生産を促進して需要拡大を図る。
牛乳普及協会と協調し,積極的に牛乳・乳製品の普及啓発に努める。また,バターの在庫解消のため消費拡大運動を展開する。
1.経営管理の強化
2.酪農組織の整備
3.第4次中長期基本計画の推進
4.酪農共済の推進
5.酪農政治活動
1.生乳の計画生産
2.生乳受託販売体制の強化
3.乳価・取引等の対策
4.CS・集送乳・生産施設の整備
1)CSの機能強化と運営合理化を図る。
2)集送乳の合理化のため,輸送業務の統合整備を図る。
5.牛乳・乳製品の消費拡大
6.まきば工場における乳製品の生産及び販売
1.指 導
1)酪農経営安定対策
2)乳質向上対策
(1) ミルカー点検の全戸普及を推進する。
(2) 乳質向上対策において,体細胞数奨励金の傾斜配分を実施するとともに,良質乳生産に必要な措置を検討する。
3)酪農支援組織の充実
4)ジャージー酪農の振興
5)後継者対策
6)教育情報
2.購 買
1)系統利用の推進
配送体制の合理化および受入先の選定により,飼料供給コストの低減に努め,適正価格での安定供給を促進する。
2)経営形態に対応する配合飼料の供給
3)流通粗飼料の安定供給
4)自給飼料の生産資材の確保
5)環境対策資材の斡旋
6)大型経営への対応
1.改 良
1)乳用牛の改良
(1) 優良凍結精液の円滑な配送と供給を図る。
(2) ET生産牛等を含め,優良牛の自家保留育成を推進する。
2)畜産共進会の開催等
3)優良牛の導入斡旋
4)改良組織との連携
2.登 録
1)登録の普及推進を図る。
2)牛群審査の推進を図る。