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ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り2001年9月号 > 東備で取り組む稲発酵粗飼料 |
米の生産調整の緊急拡大と併せて,自給粗飼料の増産を図るため,現在注目を集めている稲発酵粗飼料(WCS:ホールクロップサイレージ)について,当管内の取り組みを紹介します。
熊山町沢原 山本 幸 氏(43歳)
(酪農家:経産牛27頭,育成牛6頭)
(水 田:150a,飼料畑:50a)
山本氏は,毎年,岡山県自給飼料調製技術共励会に出品され,平成12年度はスーダングラスがサイレージの部で優良賞,11年度はイタリアンライグラスがサイレージの部で優良賞を受賞するなど,自給粗飼料調製に熱心な農家であります。
また,農林水産省の委託を受け,総合畜産センターで実施している飼料作物品種選定試験に協力し,実証展示圃を設置するなど,県畜産行政にも寄与していただいております。
この地域も高齢化の進展と相まって,水田作業が困難な稲作農家が増加しており,山本氏の請け負う受託水田は,年々増加しつつありました。一方,粗飼料生産においては,雑草防除に苦慮しており,水を張ることで防除ができ,省力的に栽培ができる稲を飼料とする取り組みを行うこととしました。
アケボノ………74a
朝日……………16a
計90a
導入品種の選定に当たっては,農業改良普及センターをはじめ,関係機関・団体と協議を重ね,当初,WCS専用品種の作付けも検討されましたが,周辺の食用イネとの交雑の可能性や,収穫時に脱粒した籾が翌年発芽し,食用イネに混ざる危険性等が懸念されたため,通常の食用イネをサイレージ調製することにしました。
この地域は,中生であるヒノヒカリを中心に作付けされていますが,晩生であるアケボノや朝日の収穫時期(10月下旬)が,ヒノヒカリの収穫時期(10月中旬)より遅れることから,既存のロールベーラーでもWCS調整が可能と思われます。
田植えは,7月1〜2日に行い,収穫調製は,10月下旬〜11月初旬を予定しています。
収穫調製作業は,既存のロールベーラーで行う他,一部,県主催によるクボタのWCS専用機械の実演等研修会が計画されていますので,皆様のお越しをお待ちしております。
調製されたWCSは,山本牧場において,嗜好性や適正給与量等について,総合畜産センターの協力を得ながら給与試験を行い,広く管内関係機関等へお知らせすることとしています。
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