| ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り1996年3月号 > ワクチンを使用しない豚コレラ防疫への移行について | 

(趣 旨)
養豚農家に最も恐れられていた豚コレラについては,自衛防疫が効を奏し,最近発生は見られなくなっています。
すでに英国,米国などでは数年かけて本病の撲滅に成功しております。
ワクチン接種の廃止は生産コストの削減に大きく結びつくことから,我が国でもワクチンを使用しない防疫方式に移行するため,全国一斉に平成8年度から本病撲滅の事業(豚コレラ撲滅体制確立対策事業)が開始されます。
この事業は下記により3段階に分けて行われます。
なお,詳しくは最寄りの家畜保健衛生所へお問い合わせください。
全養豚農家を調査し,県の接種計画を策定
全農家の抗体検査を行い,ワクチン抗体保有状況や野外ウイルスの動態把握により,清浄度の状況を確認
発育不良豚などの検査により野外ウイルスの有無を確認
定期的に農場の衛生状態,導入豚の隔離状況,疾病の発生状況,投薬プログラム等の全体の衛生管理状況を把握
県,衛指協等関係団体で構成する「県委員会」が,中止地域の指定基準を満たすと認めた場合,接種中止地域に指定
引き続き,抗体調査,野外ウイルスの調査を実施し,清浄度の維持確認を実施
国,都道府県,全国衛指協等関係団体で組織する「全国委員会」が,全国の中止地域の指定状況,野外ウイルスの状況を検討し,発生の恐れがないと判断した場合,全国的にワクチン接種を廃止