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1.材 料
市販(木目の荒いもので良い)または自作のもぐさ
2.方 法
@ 各ツボに味噌,にんにく,生姜等を薄くぬる(繋ぎの役目と熱の伝導を和らげ,治療の相乗効果もある)
A もぐさ2g程度(ピンポン玉ぐらい)を円錐形に固め,ツボの上にのせる
B ライター等で着火する
C もぐさが燃え尽きるまで待つ(約20〜30分間)
D 以上の操作を3日間は連続して行う
(注)鼻を固定し,しっぽは股の間を通して紐で首に繋いでおく
※くれぐれも火事には注意して下さい。
3.ツボの名称と位置(図参照)
@ 天平(てんぺい)
最後の肋骨を背骨の方へ延ばして背骨とぶつかった所
A 百会
(ひゃくえ)
いわゆる十字部
B 開風
(かいふう)
百会のうしろのへこみ
C 尾根
(びこん)
尾を持ち上げた時に,骨が動く部分と動かない部分の堺のへこみ
D 帰尾と尾帰(きびとびき)
百会の両脇のへこみ
E 気門(きもん)
Dのうしろで開風から少し前よりに下がった左右一対のへこみ
F 臀部(でんぶ)
尾根から左右垂直に下ろし,気門と同じ高さにあるへこみ
(注)ツボは骨や筋肉の間のへこみにあるので,自分で押さえてへこみを確認してから療法を行うこと
4.効能・実施時期
a 胎盤・悪露停滞:排出,子宮内の回復を目的に停滞中に2〜3日間実施
s 卵巣静止,卵巣萎縮:診断された時点で,3日間実施
d 子宮の早期回復:分娩後20〜30日までに,3日間実施
f 発情誘起:分娩後30〜40日までに,3日間実施
g 微弱発情:発情予定日が推定できる場合は,発情前10〜7日に3日間実施
発情不明の場合は,随時
h 低受胎(リピートブリーダー):子宮・卵巣に異常が認められないものに,次回発情前10〜7日に3日間実施