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岡山畜産便り1997年4月号
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「輝くひと」
「牛が大好き!」
岡山農業改良普及センター
御津郡建部町 佐 賀 恵 美さん
1.はじめに
建部町は岡山県のほぼ中央部に位置し,県南及び県北の中心都市(岡山市,津山市)に約30qの距離にある町です。
建部町では酪農推進に積極的に取り組んでおり大きな酪農団地が4団地あります。また,観光レクリェーション施設の整備により都市との調和のある農村環境づくりを目指しています。
畜産は町の主要産業の一つで乳用牛,肉用牛あわせて1100頭が飼養されています。
2.佐賀牧場の紹介
有限会社佐賀牧場は建部町福渡の丘陵地を上っていくと草地の中に牛舎とサイロがマッチしてその姿を現しています。
佐賀牧場は昭和46年に久米南町から入植し,70頭収容の自然流下式牛舎,17mのスチールサイロ,23ゥの草地により経営を開始し,26年を過ぎた現在,成牛,育成牛をあわせて115頭の乳牛を飼養しています。
規模も大きい事から昨年自動級餌機を導入し,飼養管理の省力化を図り,ゆとりある経営を目指しています。
3.牛との出会い
佐賀恵美さんは山口県防府市沖にある向島からこの佐賀牧場に嫁いで20年になります。
山口県の実家も酪農家で経産牛,育成牛をあわせて100頭程度飼育していました。
4人姉妹の末っ子で幼いころから牛が大好きで,両親を手伝い,「結婚するなら酪農家」と心に決めておられました。
その決意がテレビ(明るい農村)で全国に流れ,それを見ていたご主人(勲さん)のお父さんが「息子の嫁はこの人だ」と決めたと言われています。ちなみに恵美さんの姉妹は全員酪農家に嫁いでおられます。
次女は後継者として家の酪農を継ぎ,長女は北海道の酪農家へ嫁ぎ,3女は山口市の酪農家(レストラン経営)へ嫁いでおられます。
仕事がきつくて休みがとれない,酪農にはそんなイメージがつきまといますが,今は搾乳はパイプラインで行い,飼料給与は自動給餌機で1日6回決まった時間に餌が運ばれコンピューターで管理し,それぞれの牛にあった量が与えられるようになっています。
4.経営での役割
有限会社佐賀牧場の代表取締役はご主人の勲さんで,お母さんと恵美さんは社員と成っています。お父さんの幸一さんは昨年ご逝去され,牧場の中心を亡くし大きな痛手と悲しみです。
恵美さんは搾乳管理,繁殖管理を中心にしていますが,飼料栽培,収穫,サイロ詰め等ご主人に協力して作業をしておられます。また経営記帳,青色申告等は二人で協力して行っておられます。
有限会社となっているので給料は恵美さんの個人口座に入金されるので自由に使う事が出来るそうです。またヘルパーの制度があり,休みも月2回は完全に取っておられます。あらかじめ申し込んでおけば長期休暇も自由にとれるシステムとなっています。
5.地域での役割
建部町酪農組合女性部に所属し,部長,副部長を歴任され,ホクラク女性部関係の各種事業や町内イベントへの参加,スポーツ大会,発表大会,部会での料理実習等楽しい人間関係の中で活躍されておられます。 又,有志の会にも入会し,町内商店街のひとなど異業種の人との交流会にも積極的に参加し地域での交流を深めておられます。 岡山地方の女性農業士としても活躍され,御津郡内の女性農業士さんとは定期的に逢う約束をし情報交換をされています。
6.これからの夢
子供さんも成長され,長女の方はここで卒業され社員として佐賀牧場へ就職が内定しています。また長男(高1),次男(中2)はそれぞれ修学されていますが,卒業後は酪農をやりたいと言っておられるそうで5〜6年後が楽しみです。
将来はファミリーで農業を明るく,楽しく,そして「酪農に夢と希望を」持って経営して行きたいと言っておられます。
そして恵美さんの姉妹とネットワークを組んで観光農業,加工品の製造,販売等考えておられます。
又,子供さんにも手がかからなくなったので海外旅行等も夫婦でゆっくり行きたいといわれ,将来の夢をにこやかに語ってくれました。
◎表1 家族構成・労働
続柄
農業従事日数
本人
330日
夫
330
母
300
子供(3人)
◎表2 土地・家畜・施設
種 別
面積
家畜種別
頭数
草 地
15ha
乳牛(経産)
80頭
飼料畑
8
育 成 牛
35