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総合畜産センターでは,受精卵移植技術を活用した酪農家の牛群改良を促進するため5年計画でアメリカからエリートカウを導入してきましたが,平成5年度に5頭を導入以来,現在までに19頭が導入され,平成9年度を持ちまして5年間実施した導入事業は完了しました。
今後はエリートカウ19頭及びその後継牛による受精卵の供給を一層促進していくこととしています。ついては,現在までの成績について簡単にまとめてみました。
1.搾乳成績
19頭の導入牛及び後継牛の搾乳成績は,以下に示すとおりです。
母系統に高泌乳牛群を選抜導入したことにより,導入牛,後継牛共に高い泌乳能力を示しています。
(平成5年度導入の,SFLグローイングリッド号が平成7年度検定成績優秀牛の部(乳量)10月検定2年型で第1位の成績を納めています。)
2.採卵状況
牛の状態によって多少違いがありますが,分娩後1年間に4〜5回採卵を行っています。
徐々に年間の採卵数も増加していますが,まだまだ,農家の要望に十分対応できていない状況にあり,さらに技術の向上に向けて努力してまいります。
3.移植・受胎・分娩頭数
現在までに,新鮮卵34卵,凍結卵158卵,雌雄判別卵(PCR卵)79卵の計271卵を移植し,受胎率も年々向上し,平均45.6%となっています。
平成8年度からは,全国に先駆けて雌雄判別卵(PCR雌卵)の譲渡を実施していますが,農家のほとんどが雌雄判別卵を希望しています。
なお,採卵当日の状況によっては,希望どおりの雌雄判別卵が採卵できず,凍結卵等により対応しているのが現状です。
現在,農家で31頭の後継牛が生まれていますが,平成10年度末までに約100頭の後継が生まれてくる予定になっています。
以上述べてきましたが,センターでは,農家の希望の多い雌雄判別卵を確保するため,経膣採卵技術を使った体外受精卵技術,クローン技術を使った大量生産技術等の研究にも着手し,今後益々受精卵移植による優良牛群の推進を図っていきたいと考えております。
平成10年3月14日に開かれた,第27回ホクラクスプリングショウで,エリートカウの後継牛が1部,2部でチャンピオンとなった。
第1部チャンピオン
オーエーシー セレン マンデール トップレディ
平成9年5月7日生
父:ルッツメドーズ イーマンデル ET
母:オーエーシー セエイラ ピーエル セレン ET
母のセレンは,平成5年導入牛セホイラの娘
第2部チャンピオン
オーエーシータミーサンデイートリド
平成9年1月23日生
父:メルハム デイクシーリー サンド ET
母:ロッキー ブイユウテイー エボニー タミー ET
母のタミーは,平成5年導入牛