| ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り1998年10月号 > 「豚コレラ互助事業への参加で安心できる養豚経営を!」 | 


ポイント@−互助事業とは?−
 豚コレラを撲滅する過程で,豚コレラが発生した場合,徹底的な防疫活動を行う必要があります。そのためには,互助事業で豚コレラ感染の危険性のある豚の淘汰を促進し,損害を被った農場の経営支援を行うことが重要です。
 そこで豚コレラの発生時にとられる法的措置(発生農場における患畜等の殺処分,一定区域内の豚の移動制限措置等)に加えてとられる移動制限区域内の豚の淘汰や淘汰の後に経営再開を図るための豚の導入に対して互助金を交付する事業を行います。この互助金は,生産者自らが積み立てる生産者積立金と国(農畜産業振興事業団)からの補助金を原資として支払われます。
ポイントA−豚コレラ撲滅のメリットは?−
(1)豚コレラワクチンの接種が不要になり,生産コストが削減されます。
(2)国産豚肉に対する生産者のイメージアップにつながります。
(3)豚の飼養衛生環境が改善され,生産性の向上につながります。
(4)国際的に豚コレラの清浄度をアピールできます。
ポイントB−互助事業に参加するには?−
(1)都道府県衛指協等及び全国衛指協と「豚コレラ互助金交付契約」を結びます。
(2)各年度ごとの契約頭数に応じて生産者積立金を納付します。
   ・生産者積立金
     繁殖用種豚(雌・雄)=1年1頭当たり1,250円
     肥育豚=1頭当たり80円
ポイントC−互助金の種類は?−
(1)淘汰互助金
  家畜防疫員等の指導により淘汰された豚に対して交付される互助金です。
| 繁殖用種豚(雌) | 1頭当たり 81,000円 | 
| 繁殖用種豚(雄) | 1頭当たり140,000円 | 
| 肥育豚(概ね3カ月齢以降のもの) | 1頭当たり 22,000円 | 
| 肥育豚(概ね3カ月齢未満のもの) | 1頭当たり 11,000円 | 
(2)導入互助金
法律に基づく殺処分が行なわれた農場又は淘汰互助金が交付された農場に経営再開を図るため導入した豚に対して交付される互助金です。ただし,その際,国等の補助事業によって導入した豚は除かれます。
| 繁殖用種豚 | 1頭当たり 28,000円 | 
| 肥育豚 | 1頭当たり 4,000円 | 
(3)焼却・埋却等互助金
淘汰互助金の対象となった豚の焼却・埋却等に要した費用として交付される互助金です。
| 焼却・埋却等互助金 | 1頭当たり 4,000円 |