
| ホーム>岡山畜産便り>岡山畜産便り昭和24年12月 | 

この頃牛の流行性感冒が県下一円に発生しておりますから,皆様の大切な牛を病気にかからないように,次の事項をよく守り予防につとめて下さい。なおこの注意は病気の流行するときにかぎらず何時も注意して,牛をかわいがってやって下さい。そうすれば丈夫なよい牛になります。
 1.病気の出ている農家への出入は,成るべくさけること
 2.敷藁は充分にしき,取りかえは一時にしないで汚れたものからとりかえて,常に清潔にすること
 3.牛舎に尿がたまるとアンモニヤガスが発生して感冒にかかり易くまた不潔ですから,排水をよくすること
 4.夜間牛舎にすき間風が入らないようにすること
 5.天気のよい日にはつとめて日光浴をさせること
 6.日光浴をしたり,働いた後で汗をかいているときは,十分体をぬぐってかわかしてやること
 7.皮膚の手入をよくして,食欲等については,常に注意すること
 1.牛がねりをかえさず,食欲が急に減退する
 2.鼻が乾いて眼がうるむ
 3.固い暗黒色の糞をする
 4.肢がふらふらする。
 5.水の様な鼻汁を出す
 6.非常に高い熱が出る
  右のような様子がどれか出たときには直ぐ県の家畜防疫委員(獣医師)に連絡して下さい。