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表−1に経営タイプ別及び成雌牛頭数規模別の戸数を示した。単一経営は16戸でそのうち10頭未満の経営は10戸、10頭以上の経営は6戸であった。また、複合経営は9戸でそのうち10頭未満の経営は5戸、10頭以上の経営は4戸であった。
専業経営は20戸で、うち10頭未満の経営は11戸、10頭以上は9戸であった。また、兼業経営は5戸で、うち10頭未満の経営は4戸、10頭以上は1戸であった。
診断農家における平均飼養頭数は12.6頭であり、専業単一型が13.6頭と最も多く、以下専業複合型、兼業単一型、兼業複合型の順になっている。すなわち、農家所得における肉用牛部門の占める割合が高いほど飼養頭数が多くなっている。
項 目 | 10頭未満 | 10頭以上 | 計 | 平均頭数 |
A:専業単一型 | 8 | 5 | 13 | 13.6 |
B:専業複合型 | 3 | 4 | 7 | 13.5 |
C:兼業単一型 | 2 | 1 | 3 | 10.6 |
D:兼業複合型 | 2 | 0 | 2 | 6.2 |
計 | 15 | 10 | 25 | - |
平均頭数 | 7 | 21.1 | - | 12.6 |
図−9に農家1戸当たりの成雌牛飼養頭数の推移を示した。診断農家の成雌牛飼養頭数は、平成3年から平成7年まで8頭前後の規模でほぼ横ばいであったが、平成8年には10.7頭に、平成9年には12.6頭へと急激に増加している。また、岡山県の平均も平成3年の2.7頭から、平成9年の4.0頭へとゆるやかではあるが増加している。平成9年の平均飼養頭数では、診断農家と岡山県のとの差が8.6頭と最も大きく、すべての診断農家が岡山県の平均以上であり、例年以上に比較的大型経営が対象となっている。
表−2及び図−10に経営主年齢層別の農家所得構成を示した。40歳代の農家所得が最も高く、以下60歳代、50歳代、70歳代の順になっているが、これは農外所得により大きく左右されている。
また、肉用牛所得では、40歳代が最も高く、以下50歳代、70歳代、60歳代の順であるが、農家所得に占める肉用牛所得の割合は、70歳代が最も高く、以下60歳代、50歳代、40歳代の順になっており、高年齢層ほど肉用牛所得の占める割合が高くなっている。
表−2 経営主年齢層別の農家所得構成
項 目 | 戸数 | 農家所得 | 比率(%) | 肉用牛所 得 | 比率(%) | 耕種所得 | 比率(%) | 農外所得 | 比率(%) |
40歳代 | 5 | 4,515,251 | 100% | 1,529,084 | 41.80% | 1,708,372 | 29.00% | 1,277,795 | 29.20% |
50歳代 | 6 | 2,391,238 | 100% | 1,491,752 | 64.30% | 589,677 | 26.10% | 309,808 | 9.60% |
60歳代 | 10 | 2,639,123 | 100% | 886,123 | 68.20% | 203,000 | 13.60% | 1,550,000 | 18.20% |
70歳代 | 4 | 1,746,966 | 100% | 971,966 | 71.00% | 300,000 | 11.30% | 475,000 | 17.80% |