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図−15に診断農家の平均分娩間隔の分布を示した。平均は13.2ヵ月となっており、最大は15.2ヵ月、最小は11.6ヵ月でその差は3.6ヵ月であった。指標としている平均分娩間隔13ヵ月をクリアーしている経営は12事例(48.0%)であり、昨年の5事例(33.3%)を大きく上回っている。ただし、15.0ヵ月以上の経営が2事例(8.0%)あった。
図−16に診断農家の平均分娩間隔の年次推移を示した。平均分娩間隔は平成4年以降長くなってきており、平成8年には13.7ヵ月と最も長くなっていたが、ようやく短縮された。
なお、診断農家の平均分娩間隔と合わせて、中央畜産会集計の先進的畜産経営実態調査(先進事例)の平均分娩間隔を比較値として載せているが、先進事例の平均は12.6ヵ月から12.8ヵ月の期間帯で安定している。
図−17に診断農家の平均産次数の推移を示した。平均産次数は平成5年以降大きく減少していたが、平成9年では5.48産と増加した。これは近年育種価を中心とした改良が推進され、成雌牛の更新もされてきたが、9年までにある程度牛群が整い、更新が少なかったためと考えられる。