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図のとおり、成雌牛1頭当りの所得は5〜10万円、10〜15万円の階層が4事例(26.7%)ずつで多かった。所得が20万円を超える事例も1事例あった。また所得がマイナスになっている経営も2事例(13.3%)あった。
図 受診農家の成雌牛1頭当りの所得の分布
受診農家における成雌牛1頭あたりの平均所得は86千円となっている。
経常所得の年次推移は下図のとおりで、それまで減少し続けた経常所得も平成7年では一旦増加したが、平成8年においてまた減少している。
また、子牛販売収入は平成5年より増え続けているが、所得に必ずしも反映されていないようである。平成5年以降売上高も上昇しているが、差引生産費用も高くなっている。そのため経常利益は平成6年を除いてあまり変化はない。平成8年においては、そのうちに占める家族労働費は減少している。経常所得=経常利益+家族労働費なので、平成8年の家族労働費が低いため、結果的に経常所得は下がっている。
※ 経営診断において集計するにあたって次のように取りきめた。
労働力=1人=2,200時間とした。家族労働時間÷2,200時間で労働力員数を算出した。
労働単価=800円/1人・1時間とした。家族労働費=家族労働時間×労働単価で算出した。
家畜評価 17ヵ月を指数1とし、指数1=140,000円で評価した。
自家保留のときには 8ヵ月保留時に上記の評価額に304,000円を加算した。
成雌牛は初回種付時に固定資産に振り替えた。
減価償却=大蔵省令に基づく